TortoiseSVNの使い方

svn-1 プログラミング

TortoiseSVNトータス エスブイエヌ」と読みます。
Tortoise(トータス)は陸ガメのことです。
ちなみに海のカメはturtle(タートル)と言います。
映画でおなじみの「ミュータント・タートルズ」は海ガメだったんですね。

バージョン管理システムの「Subversion(SVN)」は、データを管理する「サーバ」と、利用者側の「クライアント」に分かれており、便利な「クライアント」がいろいろ開発されています。
「TortoiseSVN」は、そういった「Subversion」のクライアントのひとつのフリーソフトです。

Windows用のGUIを備えており、Windowsエクスプローラと統合しているため、TortoiseSVNからSubversionサーバに接続することで、マウスで簡単にSubversionリポジトリにアクセスすることができます。


TortoiseSVNのダウンロード

TortoiseSVNのインストーラは以下サイトからダウンロードします。


Downloads · TortoiseSVN
download TortoiseSVN


使用しているWindows OSに合わせて、32bit版か64bit版かをクリックし、ダウンロードします。

TortoiseSVNの使い方


日本語化して使用したい場合は、上記サイトを下にスクロールすると、「Language packs」という項目があるため、「Japanese」の32bitまたは64bitのSetupをクリックし、ダウンロードします。

TortoiseSVNの使い方


TortoiseSVNのインストール

ダウンロードしたファイルを実行し、インストーラを起動し、「Next」をクリックします。

TortoiseSVNの使い方


「Next」をクリックします。

TortoiseSVNの使い方


インストール先フォルダを変更したい場合は、「Browse」をクリックしてフォルダを選択し、「Next」をクリックします。

TortoiseSVNの使い方


「Install」をクリックします。

TortoiseSVNの使い方


「Finish」をクリックし、ウィンドウを閉じます。

TortoiseSVNの使い方


TortoiseSVNの日本語化

TortoiseSVN をインストールした直後の状態では、表示が英語のままです。

日本語化したい場合は、ダウンロードしたLanguage pack」をダブルクリックし、「次へ」をクリックします。

TortoiseSVNの使い方


「完了」をクリックします。

TortoiseSVNの使い方


エクスプローラの任意のファイルを右クリックし、「TortoiseSVN」から「Settings」をクリックします。

TortoiseSVNの使い方


左メニューの「General」を選択し、「Language」から「日本語」を選択した後に「OK」をクリックします。

TortoiseSVNの使い方


リポジトリとは

リポジトリ(repository)は貯蔵庫という意味です。

リポジトリとは、ソフトウェア開発に用いるSVNなどのバージョン管理システムで、プログラムのソースコードやデータやドキュメントなどを管理する格納場所のことです。

作業者は、「チェックアウト」や「更新」でファイルをレポジトリから自分のPC(ローカル)に移して作業します。

作業完了後は、「コミット」でファイルをローカルからレポジトリに格納します。

コミットされたファイルはバージョンで管理され、変更した個所がわかるようになっています。



リポジトリの作成

上述したように、SVNではリポジトリにすべての情報が保存されていますので、最初にリポジトリを作成する必要があります。

通常、リポジトリは多くの人がアクセスできるようにサーバに作成するのですが、個人で使う場合には、自分のPCや外付けハードディスクにも作成できます。

今回は、パソコンに外付けHDDを接続し、その中にリポジトリを作成していきます。

作成する場所は”L:¥Repository”というフォルダにします。

リポジトリを作成するフォルダは、空(カラ)である必要があります。

このフォルダに入って、右クリックメニューから「TortoiseSVN」→ 「ここにリポジトリを作成」をクリックします。

TortoiseSVNの使い方


リポジトリ作成が完了すると以下のような画面が出てきますので「OK」をクリックしてください。

TortoiseSVNの使い方


リポジトリを作成したフォルダ内には、下図のような「色々なファイルやフォルダが作成されます。

これらは、重要なファイル群ですので、勝手に削除したり編集したりしないでください。

TortoiseSVNの使い方


管理フォルダをリポジトリに登録

作成したリポジトリに、変更履歴を管理したいフォルダを登録します。

自分のPC内に変更履歴を管理したいフォルダを作成します。

ここでは「c:¥work」を作成しました。

この時登録するフォルダは、空(カラ)のフォルダである必要があります。

c:¥workを選択し、右クリックメニューから「SVNチェックアウト」を選択します。

TortoiseSVNの使い方


以下のような画面が表示されますので右端の「…」をクリックし、「L:¥Repository」を選択します。

TortoiseSVNの使い方


「OK」をクリックします。

TortoiseSVNの使い方


以下の画面が表示されますので「OK」をクリックします。

TortoiseSVNの使い方


ファイルの追加

リポジトリにファイルを追加します。

workフォルダにファイル「abc.txt」を格納します。

このabc.txtをリポジトリに登録します。

右クリックから「TortoiseSVN」−「追加」を選択します。

次にabc.txtを選択した状態で、右クリック「SVN コミット」を選択します。

TortoiseSVNの使い方


コミットの理由をメッセージ欄に書いて、OKボタンをクリックします。

TortoiseSVNの使い方


コミット終了画面が表示されますので「OK」をクリックします。

TortoiseSVNの使い方


編集とコミット

ソースコードを修正したら、コミットすることで変更がリポジトリに反映されます。

「abc.txt」を編集し、「ファイルの追加」時と同じように、abc.txtを選択した状態で、右クリック「SVN コミット」を選択します。



ファイルを過去のリビジョンへ戻す方法

ファイルの内容を過去のリビジョンに戻したい場合は、まずリビジョンを調べます。

ファイルを選択した状態で右クリックし、「TortoiseSVN」−「ログを表示」をクリックしてください。

TortoiseSVNの使い方


リビジョンを確認し、「OK」をクリックします。

TortoiseSVNの使い方


「TortoiseSVN」−「特定のリビジョンへ更新」を選択します。

TortoiseSVNの使い方


「リビジョン」をチェックし、リビジョン番号を入力後、「OK」をクリックします。

TortoiseSVNの使い方


更新終了画面が表示されますので「OK」をクリックします。

TortoiseSVNの使い方